帝王切開後の痛み、一体いつまで続くの?
緊急帝王切開で出産した私。まさか自分が帝王切開になるとは思っていなかったため、事前知識がほとんどありませんでした。
入院中、「術後って、こんなに痛いの?一体いつまで痛みが続くの??」と不安になりましたが、発熱で頭がボーっとしていたり、赤ちゃんのお世話で忙しかったり、帝王切開になったことがまだ受け入れられていなかったり等々で、入院中は助産師さんに聞いたり、自分で調べたりすることができませんでした。
退院してようやく、帝王切開に向き合い始めることができて、痛みがいつまで続くのか調べ始めたのですが、ここでビックリ!
術後1週間くらい≒入院中の痛みに関する記述は見つかりましたが、その後の痛みに関する情報が少なくて。。
そこで、あくまで私個人の経過ですが、参考までに記録することにしました。
入院中
- 手術当日
・子宮口全開、1分間隔の陣痛ありの末の手術で疲れ切っていたためか、痛み止めの点滴が効いていたからか、痛みは感じなかった。
・ただ、痛くはないけれど、全身がだるかった。
- 手術翌日(歩行訓練開始)
・痛み止めの座薬を入れてもらったが、そこそこ痛い。痛み止めで痛みを感じなくなるのかと期待していたため、効いているのか助産師さんに確認したが「全く痛みがなくなる訳ではない」と言われた。
・横になってじっとしている分には、我慢できるレベル。
・ベッドのリクライニング機能を使って上半身を起こそうとすると、傷がズキズキ痛い!!上半身起こすだけで、10分以上かかったと思う。
・なんとか頑張ってベッドから降りて立ち、点滴スタンドを支えに痛みに耐え震えながら歩き、数メートル先のトイレへ行くだけで、ぐったり。腹筋に力が入らず使えないため、腕の力を使って苦労しながら便座に座った。
- 手術2~3日後
・手術翌日よりは痛みはマシになったけれど、痛み止めの薬を飲んでいても、うっすら痛い。
・母子同室が始まり、赤ちゃんのそばにいられるのは嬉しいけれど、傷が痛くてベッドから立ち上がるのに一苦労。抱っこするためにかがむのに一苦労。
・まだ腹筋が使えず、腕の力で抱っこしていたため、腕が筋肉痛になった。
- 手術4~5日後
・痛み止めを飲んでいても痛いといえば痛いけれど、立ったり座ったりする際、痛くない身体の使い方、手すりなど道具、設備の活用の仕方が分かってきた!
・ただし、傷をかばうために無意識に前かがみになってしまうため、腰痛が出始めた。

退院時、家に帰るため車に乗ったら、信号で停車する時の揺れが傷に響いて泣きそうでした。
術後1カ月
- 術後2週間
・退院時に処方された痛み止めを毎日飲んでいたけれど、傷の中のほうが時々ズーンと鈍痛がした。
・傷の中だけでなく、表面の皮膚がピリピリ痛んだ。
・お腹に力を入れると痛いけれど、自宅は手すりも無いし、バリアだらけで「動く時、どこを掴んでどう動いたら痛くないか?」研究の日々。
・病院ベッドのリクライニング機能の素晴らしさを痛感した。
- 術後3~4週間
・痛みの種類は、上記とほぼ同じ。
・ただ、日によって痛みの強さが違い、痛みを感じるものの、痛み止めを飲まないでも過ごせる日が増えてきた。 - この時期できたこと
・短時間、立って作業する(料理など)
・短時間、立って赤ちゃんを抱っこしながら歩く
・ゆっくりしゃがむ
※やる必要ないなら、やらない方が身体には優しいです
- この時期つらかったこと
・座る⇔立つ、横になる⇔立つ等、体勢を変える動き
・くしゃみ、咳:傷に響いて痛い
・車に乗る:ちょっとした揺れでも傷に響いて痛い
・トイレ:体感ですが、膀胱が空になる時、中の方の傷に触れるような感じで痛い
- この時期できなかったこと
・不意にしゃがむ
・無意識に寝返りを打つ:自然に寝返りを打ちそうになると、痛みで目が覚めた

正直、「えっ、この場面でも痛いの!?」という驚きの連続でした。
この時期の方にお伝えしたいこと
- 杖でも椅子でも、全身の力をかけて大丈夫なものがあると、特に退院直後、横になる⇔立つの大きな大勢変更の時に便利。
- 家事はできるだけ周囲の人にやってもらって、ママはできるだけ横になって休んで!!
術後2カ月
- 日によって痛みの強弱は異なるけれど、種類としては、表面の皮膚がヒリつくような痛み、お腹の中の方が重くズーンと感じるような痛みがあった。
- 上記とは別で、立って赤ちゃんを抱っこする時間が長かったり、回数が多かったりすると(つまり身体が疲れると)、その後しばらく傷の表面も中の方も痛みを感じた。

産後9週頃に行った健診で、「まだまだ痛いんですけど」と産科医師に伝えたけれど、「診察上問題はないので、痛いなら痛み止めを飲んで」で終わってしまった…
- この時期できたこと
・術後1カ月の時よりも少し、長い時間、立って作業したり、赤ちゃんを抱っこしながら歩く
・術後1カ月の時よりも少し、早いスピードでしゃがむ(とはいえ、ゆっくりではある)
※やる必要ないなら、やらない方が身体には優しいです
- この時期つらかったこと
・くしゃみ、咳:まだまだ傷に響いて痛い
- この時期できなかったこと
・無意識に寝返りを打つ:まだまだ出来ず

帝王切開の術後に関する情報は少ないけれど、子宮系の開腹手術の情報なら見つかって、そういう情報を参考にし始めていました!
この時期の方にお伝えしたいこと
- まだまだ日常生活に支障はあるけれど、入院中、退院直後に比べれば、かなりマシになりました!
- 先が見えない痛みにウンザリですが、当時の自分には「その痛み、辛さには終わりがある!大丈夫!」と伝えたい。
(何かトラブルがあって痛みが発生していることもあるかもしれないので、おかしいと思ったら病院を受診してくださいね)
術後3カ月
- 傷の違和感はまだあるけれど、生活全般が随分楽にできるようになった。
- くしゃみ、咳の時はまだ痛いけれど、以前ほどビビらず済むようになった。
- 動き過ぎて疲れた時、寒い日には、傷が少しズキズキ痛んだ。
- 退院時、傷口に貼ってもらったテープ(※)が剥がれ始めてきたので、病院で薦められた市販品:アトファインを使い始めた。
※傷口の盛り上がりを防ぐため、傷の上に1×3センチくらいの白っぽいテープを複数貼ってもらいました。1カ月くらいで自然に剥がれるので、それまで自分で剥がさないでと言われていましたが、3カ月くらいもちました。

回復を感じ始めた術後3カ月!
こんなことに気を付けていました。
この時期気を付けていたこと
- 風邪をひかないようにする!
くしゃみ、咳の時、痛みが減ってきたとはいえ、激しい咳が続いたら絶対痛いのが分かっていたので、予防を徹底しました。 - 動けるようになってきたので、動き回りたくなってしまう!けれど、動きすぎると傷が痛むのでこまめに休むことを意識しました。
座りっぱなしも傷が圧迫されるような感じで痛くなるので、時々横になるようにした。
術後4カ月
- 日常生活でほぼ意識することがないくらい、傷の違和感がなくなった!
- くしゃみ、咳の時も、ほとんど痛くない!
- 傷跡が盛り上がり始めた。その部分に服の縫い目が当たると痛いので、アトファイン(傷跡に貼るテープ)を貼って、数日おきに貼り換えた。

よくここまで頑張った!
大変だった時期の自分を抱きしめて労ってあげたいと思いました。
術後6カ月~現在
術後10カ月を迎えました。
現在の状況です。
- 動き回って疲れた時、急に寒くなった時は、傷が少し痛む
- 傷跡の盛り上がりがまだ気になるので、引き続きアトファインを貼ってケアを継続中

傷が痛む時は、動きすぎのサインだと思って、休むようにしています!
さいごに ~今、傷が痛くて辛い方へ~
辛いですよね。私も当事者なので、分かります。
でも、痛かった時は「これ、一体いつまで続くの~泣」と思っていましたが、今は痛みを忘れかけています。
赤ちゃんと一緒の生活だと動かざるを得ないことも多いですが、周囲に頼って、出来る限り身体を休めてくださいね!
そして、何か心配なことがあれば、我慢せず病院に連絡しましょうね。

人によって術後の経過は違いますが、
こういう人もいるんだな~と思ってもらえれば!

帝王切開について知りたい方は、こちらの本がオススメです!
手術のことから、次の出産まで、帝王切開について幅広く書かれています。