東京品川病院 出産レポ

妊娠・出産

はじめに

2022年に東京品川病院(東京都品川区東大井6-3-22)で出産しました。
当時はまだコロナ禍だったため、現在とは違う点もあると思いますが、出産という人生の一大イベントをどこでするのか情報収集している方に向けて、ある一人の体験としてお伝えできればと思っています。

私の出産情報:自然分娩希望。
破水して入院し陣痛も来て子宮口全開になり、吸引分娩もしてからの緊急帝王切開。

産婦人科|診療科|診療科・部門紹介|東京品川病院
東京品川病院は、24時間、365日、紹介状をお持ちでなくても、診療いたします。患者さんを第一に考え、医学的、科学的に真心をもって対処いたします。

東京品川病院、こんな方にオススメします!

  • 総合病院で産みたい!※ただし、東京品川病院はNICUはありません
  • 豪華で美味しいご飯、おやつを期待♡
  • 産み方にこだわりがない
  • 遠慮せずに「赤ちゃん預かってください!」と強いメンタルで言える

東京品川病院、こんな方にはオススメできません..

  • NICUのある周産期センターが安心
  • バースプランについて話を聞いてもらったり、納得のいく出産にしたい
  • ゆっくりシャワーを浴びたい
  • 疲れている時は快く赤ちゃんを預かってほしい

次から、私の体験をもとにシーン別に書いていきます!

体験談①妊娠中の通院

  • 待ち時間は長い!
    総合病院あるあるかもしれないですが、待ち時間は長いです。朝イチの予約ですら、予約時間通りに妊婦健診が始まったことはありません。
    更に、会計の待ち時間も長いです。

    妊娠経過が順調であれば妊娠33週まではセミオープンシステム(提携している地域の婦人科で妊婦健診受診)が使えるので、待つのが嫌な方はセミオープンシステムの利用を検討されるのが良いかと思います。
    ちなみに、待合室には給茶機があり、水、お湯、コーヒー、フルーツドリンク(ジュースではなく香料のついた飲み物)が飲めました。
     
  • 健診時間は短め!
    待ち時間は長いですが、健診時間は短く、特にトラブルなく、こちらから質問もしなければ10分もかからずに終わるような印象でした。

    医師によってはこちらの不安がなくなるまで穏やかに質問に付き合ってくれる方もいましたが、複数質問すると「まだ質問あるの?」という急かすような雰囲気を出してくる医師も多かったです。
    混んでいるので、どんどん健診を終わらせないといけないというビジネス的な側面が見え隠れ…
    せっかく行くのですから、気持ちを強くもって、不安な点は全て質問しましょう。
     
  • 医師は毎回変わる
    どの医師に健診してもらうか選ぶことはできませんが、曜日ごとに担当医師がほぼ固定されているので、希望の医師がいる場合には、その曜日を選ぶと良いと思います。

    ただ、曜日ごとに担当医師は複数人いて、その中の誰が担当するかは自分では決められません。
    私はトラブルの見落とし防止のためにも、あえて色んな医師に担当してもらいたいと思っていたので、医師が毎回変わるのが良かったです。
     
  • 出産までの生活指導的なものは無し、バースプランも制度としては無し
    より良い出産にしたくて、細やかな指導を期待していたのですが、そういったものはありませんでした。
    また、バースプランについては一切話に出てこなかったため、聞いたところ、制度としては無く、自分で書いてくれば話は聞くとのことでした。ということで、自分で書いて持って行ったのですが、そういう人があまりいなかったのか、対応にワタワタされていました。一応コピー取られていたし、入院時にも持参しましたが、分娩中にバースプランを確認されている雰囲気は無かったので、バースプランは無く、病院主導で進むと思っていた方が良いと思います。
     
  • 助産師さん、いい人多い
    助産師さんのすごさを知ったのは入院後で、妊婦健診中は数回あった説明の他は、次回予約票を印刷してくれたりくらいしか絡みがなかったですが、いい人多いなという印象でした。
     
  • 個人情報を他の人が聞いている場で話された…
    これは、その方の感性なのか、産科としてそういう方針になっているのか分かりませんが。
    入院中の食事のアレルギーに関して話すような時に、産科の個室が埋まっているからということで、病院内の別の部屋に通されました。一見会議室のようだったんですが、隣が授乳室で、壁が完全に天井までつながっていない構造のため、話している内容はお互いに筒抜け状態でした。
     
    そんな中で、フルネームと病歴について普通の声で話されました!名前もそうですが、病歴ってかなりの個人情報なので、もうビックリ!!「隣の部屋に人いますよね」と伝えましたが、「授乳室なので大丈夫ですよ」と笑顔で返されて、何が問題なのか理解されていないようでした。
     
    ただ、ビジネスパーソンとしてはビックリ案件ですが、病院って個人情報だらで、情報の扱いについて麻痺しているのかな~と思うことがあるので、これは東京品川病院に限った話ではないかもしれないです。(教育してほしいけど!)
     
  • 緊急帝王切開の流れについての事前説明なし
    これは、出産後に一番ひっかかったところです。
    事前に麻酔等の同意書を書く必要があり、その時に緊急帝王切開に関する同意書もあって「ま、万が一帝王切開になった場合に」と医師に言われたのが、出産前に病院から帝王切開について触れられた唯一です。

    緊急帝王切開することになり「まさか!」とショックが大きかった私ですが、帝王切開での出産は大まかに出産全体の約25%と知り、ショックな気持ちは無くなりました。
    しかし、それだけ帝王切開が多いのであれば、事前に緊急帝王切開時の流れを共有してくれたって良いし、「”万が一”ではなくて”四分の一”だし!!」と感じました。

    出産後に調べたら、緊急帝王切開は誰にでもあり得ることなので、妊娠中に緊急帝王切開についても説明している病院もあると分かり、そういう病院で産んでいたら、ショックは無かったのにな~と思いました。
【帝王切開】緊急帝王切開になった時の気持ち
緊急帝王切開になった時の気持ちをできるだけ素直に書きました。 素直に書くことで、今泣いているママさんがいたとしたら「あなただけじゃないよ」という気持ちを伝えられたら良いなと思っています。

体験談②入院~出産

  • 陣痛中は孤独だった…
    コロナ禍だったからかもしれないですが、陣痛中は、LDRに移動するレベルの陣痛間隔になるまでは基本的に1人でした。1時間に1回くらい、助産師さんが様子を見に来てくれましたが、痛くてどうすれば良いか分からないし、1人で耐えるのは不安で孤独でした…涙
     
  • そろそろ産まれる!となってから、やたら人が多かった
    医師、助産師さん含めて、10人以上いた気がします。
    夜間だったり、複数人のお産が同時進行している時はもっと少ないと後から言われました。(他の病院って、どうなんでしょうか?)

    安心感という意味では、人が多いのは良いと思います。ただ、大人数にお股をのぞかれるのは、あまり気分が良いものではありません。見世物になった気持ちがして、少し嫌でした。
     
  • 出産中のいきみ指導はあまり無かった?
    事前には、いきみ方の指導は全くなかったので、バースプランに「いきみ方を教えてほしい」と書いていました。「出産の時にお伝えするので大丈夫ですよ」と回答いただいたので、そういうものかと思っていましたが、実際、指導はほとんどありませんでした。

    一人の助産師さんが呼吸に関して「●●してみて」と言ってくれたのですが、その言葉だけだと具体的にどうしたら良いのか分からず、しかも陣痛で苦しくて冷静に質問したりできる状態ではなかったので、結局どうしたら良いのか分かりませんでした。
    LDR内に人は多かったけれど、指導してくれる訳ではなくて「がんばって!!」と応援してくれました…
     
  • 感謝と怒りが入り混じった帝王切開
    その後、会陰切開、吸引分娩までしたものの、緊急帝王切開することになりました。
    緊急帝王切開すると決まってからは、それまでの和気あいあいとした応援の雰囲気は無くなり、張り詰めた空気に。助産師さんたちのチームワークで、陣痛で悶える私を手術着に着替えさせてくれて、手術室に運んでくれ、テキパキ手際が良く、普段から訓練されているんだろうな~と思いました。

    その後、無事に出産。
    手術中は色々苦しいことがありましたが、帝王切開の手術ではたまにあることのようなので、ここでは割愛します。

    ほぼ手術が終わる頃、手術に一本の電話が。「え!コロナ!」という声が聞こえて、一瞬何となく、手術室にいる方々の意識がその声に向いたような気がして、「こっちは手術中なんだから、そういうこと言わないで~」と思いました。
    どうやら、私の次に手術する方のコロナ陽性が発覚したという連絡だったようで、手術台から移動式ベッドに移された後、おそらく次の手術の準備をするために私1人ベッドに放置されてしまった時間が発生。手術中気持ち悪くなったりしていたので、この時間は不安でした。

    自分以外の要因で、自分が影響受けることがあるのか~と考えていました。

    入院病棟に戻ると、出産の途中まで見てくれていた医師が私のことを心配して入口で待っていてくれて、「お疲れ様」と声をかけてくれて、嬉しくて涙が出そうでした。

体験談③産後の入院中

  • 熱意ある産後指導!?
    1日に2人の助産師さん(日番、夜番)が担当してくれます。
    毎回、「担当の●●です」と挨拶してくれて、感じが良かったです。ルールなのか、個人の熱意なのか分かりませんが、「自分が担当している間に、何か1つは習得しよう!」みたいな雰囲気があって、授乳の仕方、あやし方等々、熱心に指導してくれました。

    疲れていたので、適当に過ごしたい時もありましたが、熱意に押されて言い出せず…笑
     
  • 全部屋個室!ただし、シャワーは共同
    出産後に入院する部屋は基本的に個室なので、個室希望の方にとっては良いと思います。
    大部屋が一つありますが、主に妊娠中で入院中の方用で、よほど出産が重なって個室に空きが無い場合以外は、産後は個室に入れるとのことです。

    個室にトイレは付いていますが、シャワーは付いておらず、共同のシャワー室を使うことになります。これがキツかった…
    事前予約制で1枠30分なのですが、帝王切開して腹筋が全く使えない私は、どんな動作にも時間がかかり、服を脱ぐだけで10分以上かかってしまい、30分でシャワーを浴びて髪を洗うのはとても無理でした。
    早朝や夜中にゆっくり使えればよいのですが、利用可能時間が決まっているため、それもできず、、惨めな気持ちになりました。
     
  • 帝王切開ママへの配慮はあまり感じなかった
    帝王切開ママは、産後であるだけでなく、術後なわけで、身体がかなりキツイ状態ですが、そんな中でも動けるノウハウを教えてくれるというより、単に「頑張って!」という雰囲気で、あまり優しい感じではなかったです涙

    帝王切開翌日、点滴棒を杖替わりにして歩いていたのですが、点滴棒の数が足りないから返してと回収されてしまったり、お腹が痛くてどうしても曲げられず着圧ソックスが履けなかったため、履かせてほしいとお願いしたら「自分で頑張りなさい!」と怒られたり。なんでこんな仕打ちを受けないといけないの…と泣きました。
    極めつけは「帝王切開になっちゃったから」という言い方をする方がいたことです。今思い出しても、ひどい。

    優しい人もいましたが、そう感じられない人もいて、コミュニケーションやメンタルケアにおいては、教育が行き届いている感じはなく、個人にゆだねられてられているように思いました。
     
  • 赤ちゃんはなかなか預かってもらえなかった
    シャワーの30分、院内売店やコインランドリーに行く10分程度なら預かってくれますが、休みたいから数時間預かってもらうなどは、しづらかったです。「え、また?」と言われたり、快く預かってくれる雰囲気ではなかったです。

    強い気持ちで「はい、預かってください!」と言えれば良かったですが、心折れ気味で、そこで何か言われたら、その場で泣き崩れそうなメンタルだったので、言えませんでした。
     
  • ご飯美味しかった!おやつも2回!
    ご飯が美味しくて、それが癒しでした。
    病人食ではなく、病院内のレストランで作っているということで、さすがのお味でした!

さいごに

私の体験は、コロナ禍という事情が影響していることもあるでしょうし、出産がスムーズで産後もっと元気だったら、気にならないことも沢山あったかもしれません。

ある個人の主観からの体験談ですが、そういうこともあったよ!くらいに読んでいただければ幸いです。
ちなみに次に出産するとしたら、個室内にシャワーがある他病院を選びます笑